【中小企業を取り巻く環境】
日本では、古くから大手企業に就職しなさい!公務員になりなさい!と親からよく言われて育ったものです。しかし、世の中のおよそ9割の企業が中小企業です。ですから必然的に中小企業で働く方が多くおられることはみなさんご存じだと思います。
しかしながら、この中小企業のそのほとんどは赤字経営なんです。
ご自身の働く企業は黒字ですか?赤字ですか?と質問しても返答がない社員たち…
これもまた事実です。現在、ウクライナ情勢、コロナ感染症、円安と中小企業には向かい風になることばかりが取りざたされ、経営に苦慮されている経営者の方は数知れず…
しかも、ここにきて政府から物価上昇に伴う賃上げを!とのお達し…
中小企業はどうすればよいのでしょうか?
仕事柄、多くの中小企業の経営者の方や倒産を経験された元経営者の方にお会いしますが、日本特有の文化ともいえるのが、社員の採用に積極的ではないということです。経営者は必ずと言っていいほど自分より能力のある社員を採用しようとはしません…
良い人=できる人、優秀な人なのですが、自分より少し能力が劣る人材を採用しがちです。
そのくせ、社員のことを自分の半分しか営業成績が出せないなどと言います。
自分と同じ能力なら自分と同じ営業成績が出せると思いますが、給料は1/3しか与えず、にも関わらず自分の半分しかやらないと…
そうなんです、自分より少し劣る人間しか採用しなければこのような不のスパイラルに陥ります。
ですから、多少給料が高くても良き人材を積極的に採用しましょう!
もし採用ができないのであれば、必要なことは経営者自らが社員に与えましょう!
赤字の決算書を隠して自分だけで見ていても問題は解決しません。赤字だから給料は上げられないが黒字になったら給料は上げると宣言して、社員を育成しましょう!
また、中小企業で働く社員のみなさまにも大いに問題があります!
大企業の経済や経営は、大学に通えば教えてくれます。ですが、中小零細企業や個人事業主の経済や経営はほとんど教えてくれるところはないのです!
日本は資本主義経済です。お金を投資して利益を得る株主、調達した資金を元に経営(知恵を使い)して企業に利益をもたらす経営者・管理者、その下で言われるがまま働く労働者(社員)の労働分配率が全て均等の1/3なのです。※原則的にですが…
当然、中小企業の場合は、株主と経営者が同じであるため、その方たちが2/3をもらい、社員は残りの1/3をもらうと聞くと何か損した気分になりませんか?
大企業であれば、資金も潤沢にあるため多くの投資を得て多くの資金を運用し、大きな利益を得ることができます。そのため、社員に多く分配する利益もそこそこあります。ですが、ここで間違えてはいけないことがあります。大前提として、日本の企業、そのほとんどが赤字企業なのです。
つまり、1/3の分配を無視して、本来2/3もらえるはずの株主と経営者・管理者がその一部を労働者(社員)に分配してしのいでいるのが現状です。そのため、経営者・管理者になりたい若い労働者 が減りつつあります。※やってもやらなくてもきっと給料は変わらないのだから…
中小企業は、しっかり経営者を見ていれば、企業のどこにお金があり、経営者はいくら給料をもらっているかなんてわかります。ですから、労働者(社員)もただ働く労働者ではなく、その上のフィールドで知恵を出し企業の利益のために働く経営者・管理者を目指して欲しいのです。
休みが欲しい、趣味を大切にしたいなどと考えておられる方は、一生、労働者(社員)として働けばよいですが、もし会社のために経営者・管理者として働きたい意欲がある方は、今後参考になる情報を配信してまいりますのでそれを参考に見てみてください。
Buying Crewでは、そのような、経営者・管理者をはじめ、後継者や社員の育成に関してもそれぞれのレベルに応じた研修を立案させていただいております。専門職の分析に長けた専門家がより細かく分析してくれます。
気になる方は、ぜひお問い合わせフォームよりお問合せください。